当院の精子凍結は、遠方にお住まいでご夫婦で来院が難しい場合や、旦那様が単身赴任や出張などを理由に採卵当日に採精が難しい場合、医学的適応による場合などに行っております。精子凍結をご希望の患者様は事前に医師、または看護師にご相談ください。
精子凍結の適応
ご主人様の都合で採卵当日に採卵が難しい場合
将来の精子形成障害に備える場合の医学適応 等
精液検査
自宅または院内で採精していただいた精液の精液量、精子濃度、精子運動率、また精子の形態などを調べます。
精液調整
より運動性の高い精子を回収するために精子の洗浄・濃縮を行います。
精子凍結
精子を−196度で凍結し、保存することを精子凍結といいます。半永久的に凍結保存することが可能です。ご主人のご都合で精子が必要な日に採精が難しい場合行います。精子凍結の当日は、ご主人様にご自宅で採取したものを持ち込んでいただくか、院内の採精室にて採精していただきます。運動精子の数をカウントし、洗浄・濃縮を行います。最終的に−196度の液体窒素で凍結保存いたします。
精子凍結の流れ
初診で十分な問診と説明を行った後、患者様のご希望により精子凍結を決定します。精子凍結当日に、自宅または院内で採精していただきます。
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自宅または院内で採精していただいた精液の精液量、精子濃度、精子運動率、また精子の形態などを調べます。
この際に、総精子数または運動精子数が非常に少ない場合は、再度ご相談したうえで凍結するかどうかを決定させて頂きます。
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より運動性の高い精子を回収するために精子の洗浄・濃縮を行います。
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精子凍結に使用する専用チューブに凍結番号、凍結日、患者様ご夫婦のIDとお名前を記載し、最終的に−196度の液体窒素で凍結保存いたします。
精子凍結のリスク
・精子を凍結することによって、運動精子が不動化し、人工授精や体外受精に適した状態ではなくなる可能性があります。
体外受精に使用する目的で精子凍結した場合には、その不動化のデメリットを解消するために、顕微授精とすることがあります。