診療・検査medical

胚培養~胚凍結

 

  • 採卵・採精

    卵子が成熟したら、採卵用の針を使って体外に取り出します。当院では麻酔(静脈麻酔・局所麻酔)を用いて痛みを十分に抑えるのでご安心ください。採卵に必要な時間は量にもよりますが、概ね5から10分程度です。また、採卵と同じ日に精子を採取します。
    射精後2時間以内にお届けいただける場合はご自宅で採取していただいても大丈夫ですが、クリニック内に採精室もご用意しております。

    【1.採卵・採精 2日前】

    卵子の状態を確認し、採卵日を決定する。

    【2.採卵・採精 2日前の夜】

    夜9時から11時頃に排卵を起こさせる薬剤を投与、その36時間後に採卵を行う。

    【3.採卵・採精 当日】

    朝8時から10時に採卵を行う。男性パートナーは精液を採取。(射精後2時間以内)

  • 受 精

    年齢、採卵数、精子所見を考慮したうえで精子ふりかけ法(IVF)か顕微授精(ICSI)、スプリット(split)を受精方法として選択します。

  • 培養と胚凍結

    受精卵を培養液で培養します。受精後2~3日目で初期胚に発育し、5日目には胚盤胞に発育します。当院では、培養3日目の初期胚凍結または培養5日目、培養6日目の胚盤胞凍結を行っております。

  • 胚移植

    初期胚または胚盤胞まで育った胚の中から、患者様と相談の上、戻す胚を決定し、カテーテルを使って子宮内へ戻します。

当院での胚培養における取り組み

当院では主に2種類のシングルステップメディウムを使用しております。また、場合によりシーケンシャルメディウム(2ステップ型培養液)も使用しております。2種類の培養液を用いることで、培養液の製造過程にトラブルが発した場合に、もう一種類の培養液で対応が可能になります。また、スプリット培養によりそれぞれの患者様により適した培養液を選択することができます。

 

シングルステップメディウム

シングルステップメディウムは、受精卵から胚盤胞まで同じ培養液を6日間、培養液の交換をせず 使用する方法です。必要な栄養素は胚自らが選択し取り入れるので培養液の組成は一定でよいと いう考えに基づいた培養液です。培養途中での培地組成の変更がないため環境の変化によるスト レスが少ないのがメリットです。

 

シーケンシャルメディウム

シーケンシャルメディウムは、受精卵の発生のステージによって必要とされる栄養素が異なること に注目し、初期胚、胚盤胞と時期によって異なる要素を配合した培養液です。生体内では、卵管液にピルビン酸と乳酸、子宮液に高濃度のグルコースが含まれております。卵は、受精後から48細胞期までは主にピルビン酸と乳酸を栄養に発育し、8細胞周期以降はグルコースを栄養にし、卵自身の力で発育していきます。この生体環境を基に作られたのが、シーケンシャルメディウムになります。

 

スプリット培養

スプリット培養は2種類の培養液を用いる培養方法です。培養液の製造過程などにトラブルが発生した場合でも、もう一種類の培養液で対応が可能になります。また、次回の培養の際により適した培養液を用いる事ができます。例えば、採卵数が8個だった場合、4個をAの培養液で、残りの4個はBの培養液で培養します。

初回の採卵時に2つの培養液を用いて培養しています(スプリット培養)。受精卵を半分ずつに振り分けて2つの培養液で培養しています。2回目以降では、1回目の結果を見て、患者さん自身の受精卵に合った培養液を選択しています。

当院での胚凍結

当院では初期胚凍結、胚盤胞凍結ならびにシート法(SEET液凍結)を行っております。一般的には初期胚よりも着床率が高い胚盤胞凍結の方が主流となっています。患者様の中には、初期胚まで育つけれどなかなか胚盤胞まで育たない方もいらっしゃいます。その際、初期胚凍結を提案する場合があります。

 

初期胚凍結

一般的には初期胚よりも着床率が高い胚盤胞凍結の方が主流となっています。当院では、採卵3日目の初期胚凍結を行っております。患者様の中には、初期胚まで育つけれどなかなか胚盤胞まで育たない方もいらっしゃいます。その際、初期胚凍結を提案する場合があります。これは、初期胚凍結を行うことで、移植のチャンスにつなげるためです。

 

胚盤胞凍結

採卵5日目また採卵6目に当院の凍結基準を満たした胚盤胞を凍結しております。初期胚を移植しても子宮腔内で胚盤胞へ成長し着床する。ただし、初期胚には胚盤胞に発育しない胚が移植胚として選択されていることがあり、その場合妊娠は成立しないため、胚盤胞の方が着床率が高いといわれております。

 

 

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